ゴールデンウィーク
私が帰省していたから、父が早く仕事を終わらせて食事にいこうと、急いで竹やぶに鎌を当てていた。
すると父の手を鎌が切ってしまう。
3日たっても、指が動かず病院へ。
筋を二本切ってしまっていた。
早急に手術の手続きをとることになる。
農業を営んでいる父にとって、この忙しい時期のこの出来事の痛手は手だけではなかっただろう。
私が心を急がしたようにも思い、心苦しくて、再び帰省。
主日礼拝を欠席して、ビニールハウスの仕事を手伝うことにした。
そういえば、以前にもこんなことがあった
大学三年生、
主将で臨んだ全国大会
父も遠いところまで見に来てくれる予定だった。
しかし、その前にと急ぎ足で家の屋根修理の仕事をしていて、屋根から落下。
そして、大会の現地で母から
「父ちゃんが屋根から落ちて骨折した」
それだけを聞いて、一瞬頭が止まったが、大会だけに集中することにした。
結果、大会では受賞をし、より部活にのめり込むようになる。もう、父のことは忘れていた。
部活だけにすべての時間をあてた、
今回の帰省で、その時の話を初めて直接父から聞く。
「怪我はようけしたが、
あのときが一番痛かった。
骨盤、足の骨、背骨全部砕けた」
【次回に続く】かずこ